トレンドに逆らうこと勿れ〜需給要因がすべてではない〜
つれづれです。
相場は需給がすべてではありません。それを感じさせる記事を見つけました。
2月12日に信用取引における買い残がかなり解消され、売り圧力が減ったことから、株価が上がるという論調を目にすることがあります。
これが需給要因ですね。
私も正しい意見だと思っています。ですが、この考え方は現在の相場に当てはまりません。なぜならば、正常な相場ではないからです。
正常な相場においては、需給要因はかなり重要であることは私も感じていますが、売り圧力が減ったから買いか?と言われると疑問です。買う価値が今果たしてあるかどうかが問題なのです。
よくPBRで1を切ったから安値という意見も耳にします。これも正しい意見だと思いますが、安ければその後株価が上がるのでしょうか?安いのは安いなりの問題がある場合もあります。
現在の相場は、「買いたい」、「株価が上昇する」というポジティブなマインドが持てない状況です。つまり、期待感があまりにも感じられません。
先ほどの需給要因や割安感は、正常な上昇相場における押し目ではかなり有効で、私も積極的に買うべきだと考えていますが、現在は少なくとも短期的には上昇局面ではありません。
苦しい時には、わらにもすがる思いで、心地が良い情報に流されがちですが、現実はそうは甘くはないのです。以前の私もそうでした。だらだらと含み損が増えていく毎日は嫌なものです。
今、私たちは既存の物差しでは測れないような瞬間にいます。
ボララリティが非常に高い相場ですので、次第にプロ以外が無理して近づかない方がよい相場になってきています。玄人向きになってきていますね。さすがの私もこれ以上のショートポジションは持たないことを決めています。
そして、きっと焼け野原の先に大きな復興が待っているはずです。