思ったよりも早く円高に振れるか?

つれづれです。

 

ドル円チャートをみますと、4時間足で既にMACDのデッドクロスが示現しました。

 

もう少し長く円安になるかと思っていたのですが、109.70付近までリバウンドしましたから、予想していた110円に近いため、リバウンドが終了したとみてもよいかもしれません。

 

昨日の熊本の大地震が影響している可能性もあります。東日本大震災では円高になりました。

 

日経平均も17,000円近くまで2空を作るほどの早さでリバウンドしていますし、ダウ平均も上値が重い状況ですので、もう円安にはなりづらいですね。

 

また、アメリカの財務長官からは円安誘導の牽制が入りましたから、日本としては円安にするのはかなり難しい状況になってきています。円売り介入はまず非現実的です。

www.nikkei.com

 

そして、最近のアメリカの経済指標は予想下振れが続いています。アメリカとしては、今になってドル高からドル安に大きく舵を切ってきている印象で、利上げを求める声は縮小してきています。

www.bloomberg.co.jp

 

従来、私はアメリカがこの4月に利上げをすると考えていましたが、最近の情勢を踏まえますと、6月利上げか、そもそも追加の利上げができない可能性もあると考えるようになりました。

 

週明けからは日本企業の決算発表が予定されています。円高により下方修正がかなり入ると予想されているため、5月を前に日本株の見切り売りが始まる可能性が高いです。

 

今がちょっとした高値ですから、売りたい人にはよいタイミングを提供していることになります。

 

4月末には日銀金融政策決定会合がありますが、そこまでは催促相場になりそうです。少なくとも日経平均下落、円高はそこまでは続きそうです。

 

ズバリ、日経平均は15,000円、ドル円は日銀会合前日の利上げ延期で102円まで突っ込むと予想します。

 

それでも日銀は動かない、というのが私の予想ですが、その場合に日経平均は5月中に13,000円後半を目指し、ドル円は97円を目指すと読みます。

 

日銀が動かない理由としては、切り札が少ないこともありますが、消費税の増税延期が燻っていることが大きいです。

 

前々回のハロウィーン緩和では、消費税の増税が条件だったはずが、結局延期になってしまいました。

 

日銀としては財務省の意向も気になるところで、安易な緩和策を追加しづらいです。苦肉の策のマイナス金利も賛否両論でいまいち効果がはっきりしないため、さらなる金利の引き下げは自分たちの評判を落とすため、首を絞めかねません。

 

もし、日銀が何らかの追加緩和策を打ち出した場合には、一旦リバウンドするかもしれませんが、アメリカの経済政策の前には無力ですから、一過性に終わると思われます。

 

現状でドル安は普遍的ですから、最終的な終着点はほとんど同じだと考えています。

 

アメリカのドル安誘導、これが全てです。そのトレンドを追うことがチャンスにつながるはずです。

 

 

 

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