そしてFRBは利上げをあきらめる

つれづれです。

 

イギリスのEU離脱か残留かを賭けた国民投票は、「離脱」という意外な結末に終わりました。朝方までは残留路線が濃厚でしたので、そのショックは大きかったですね。

 

ポンド円は言わずもがなですが、ドル円でも99円を割り込むところまでリスクオフが進みました。

 

現在はリバウンドしていますが、少し経てばポンド安、円高トレンドは再開すると思われます。ポンド円の目指すのは従来通り120円です。ドル円は96円です。

 

ちなみに、株式市場も大荒れで、日経平均先物は久しぶりにサーキットブレーカーが発動するくらいでした。

 

今後は、EUから離脱したい他の国々が追随するかもしれませんから、このイギリスのEU離脱がどのような影響を及ぼしてくるのか、その結果を待つことになります。

 

そうしますと、不透明なことばかりになりますから、当分の間はリスクオフになります。まず間違いありません。

 

参考になりそうなチャートして、92年のポンド危機では、ポンドの暴落から約3ヶ月で一度下げ止まりましたが、結局最終的には6ヶ月後に下げ止まっています。

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とすれば、少なくとも今年9月まではポンドは下げます。

 

イギリス経済はEU離脱で立ちゆかなくなるかもしれませんから、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行は利下げするかもしれません。

 

そうです、利上げではなく、利下げで経済を刺激するわけですから、ポンド安は避けられません。どう考えても、ポンドを買う理由が無いのです。

 

では、アメリカの利上げはどうなるか?

 

当然、利上げできません!

 

7月は単純に見送るでしょうが、9月になると諸々の市場は底に到達するはずです。その頃になると悲観一色で、とうとうFRBは利上げを棚上げすると読みます。

 

つまり、年2回の利上げをするとしていましたが、「当分利上げしない」、と市場にメッセージを送ると思います。

 

アメリカも大統領選挙で、下手に利上げして国民のひんしゅくを買うよりは、世界経済を見渡しつつ、利上げの棚上げを宣言することで、世界経済は上向いてくると予想します。

 

ところで日本はどうか?

 

安倍総理の消費税増税見送りで、日銀は追加緩和意欲があまりありません。ですので、日和見です。しかも、日銀は打てる手は最後の一手になることが市場には分かってしまいそうなので、手が出せません。打ち止めを印象づけたら、次は逆回転してしまいますから。

 

ちなみに、私の読みでは、消費税増税前が一番可能性が高いと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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