日銀金融政策決定会合とFOMCを終えて〜円高が進行していますが・・・〜

つれづれです。

 

日銀の金融政策決定会合の結果はほぼ予想通りでした。金利をターゲットとして、国債を買い入れる政策を発表したからです。マイナス金利の拡大はありませんでしたが、今後実施する手段の筆頭になっていることからも、実施されやすい方法であったと言えるでしょう。

 

日銀の政策発表後に、市場は円安政策かどうか判断に苦慮し、少し経ってから円安に振れて、日本株高となりました。

 

しかし、その後欧州勢が参加する夕方からは円高になり、日銀の金融政策の発表時よりも円高になってしまいました。

 

そして、日本時間深夜にFOMCの発表があったわけですが、利上げの緊迫感を演出したものの、私の予想に反して利上げを見送りました。

 

もともと、利上げ見送りが市場予想の既定路線でしたから、市場の反応は乏しく、さほど円高にはなりませんでした。

 

以上から、今回の日銀とFOMCとの政策で、相場に影響を与えたのは日銀の政策であったと言えます。結果としては、海外勢が失望するような内容であったのでしょう。

 

さて、理屈はともかく、肝心のドル円チャートを見てみますと、日足チャートは小さな三角保ち合いを形成していたのですが、下振れてしまいまいた。今後さらに円高が強まる可能性がありますが、ちょうど100円近辺は今年に入ってからの支持価格帯でもあるため、大きくは100円を割り込まないと思われます。

 

ただし、現状では円を売る条件が乏しいので、ノーポジションが正解でしょう。円を買っても、下値が浅そうなので、思ったほどの利幅が得られず、急反転するリスクもあるため、手を出しづらい状況です。

 

一方、日本株も湿りがちになりそうですが、円高が大きくならないだろうということと、日銀のETF買いで今週末は1万6千円台を死守するものと思われます。

 

ドル円が105円を目指すのは少し先になりそうです。相場の流れが変わるには、さらに時間が必要になってきていますね。

 

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