量的金融緩和の限界

つれづれです。


昨日のECBの量的金融緩和の再開の決定から、一旦はユーロ安に市場は反応しましたが、次第に反転してユーロ高に転じました。市場の反応は残酷とも呼べるものですが、量的金融緩和の限界を示した例として記録される出来事でした。


つまり、金融緩和の限界を市場が感じたら、反転する。


シンプルですが、その基準は曖昧です。市場の反応に委ねるしかありません。ただ、慣れみたいなもので、次第に感応度が鈍くなるようなものでしょう。


これから、特に日本は追加の金融緩和をやりづらくなります。市場が限界だと感じやすいレベルに達しているからです。日本の金融政策は結局は円高方向にしかならないことになります。あとはそのスピードをどう抑えるかだけが問題になるでしょう。


さて、アメリカはまだ利下げの余裕があります。ドル安傾向は当分続くでしょうが、アメリカの場合、ゼロ金利近くまでが限界と思われる利下げを市場が先取りしたらドル高になるのでしょう。その時は円安になるのでしょう。量的金融緩和の再開もあるかもしれませんが、今回のECBの結果からは期待通りの効果が出るかは疑問です。


最後に、残念ながら最近の相場に乗り切れていません。反省点が多いのですが、基本的には米中貿易戦争の解決期待からのリスクオンとみています。これはその材料をもとに踏み上げ相場が展開されていると思われます。いわゆる彼岸天井になるとみています。FOMCの時期に近いですね。







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