このちぐはぐな動きにどう対応するべきか?〜ドル円で今の水準での新たなドル売りはオススメしない〜

つれづれです。

 

日銀はETFのほぼ倍額を購入するという追加緩和を実施しましたが、ドル円や日経平均は乱高下し、結局日経平均は若干のプラスで終えたものの、ドル円は現在102円台前半まで円高が進行しています。

 

なお、現在のドル円には日銀の追加緩和の決定後に発表されたアメリカのGDPの下振れが影響していることも付け加えておきます。

 

単純に考えれば、ETFの購入額を増やすことは株式にプラスでしょうから、日経平均の動きも理解できますし、国債の購入額の増額を見込んでいた人たちにとってみれば、肩すかしを食らったわけで、追加緩和発表直後にやや円高に振れるのも納得ができる印象です。

 

しかし、何にせよ一方的な動きになるような重要な内容ではなかったということです。

 

さて、ドル円チャートをみますと、このブログを書いている時点では日足チャートで一目均衡表の雲の下限を下回る大きめの陰線を形成しており、一見するとドル売り円買いを示唆しています。

 

最終的な本日の日足チャートを見ないことには、はっきり言えませんが、素直に考えればドル売りを推奨すべきところなのですが、どうも気が進みません。

 

理由は、世界経済がそれほど悲観的ではないこと(特にアメリカの景気は良くはないが割と順調)、週明けの8月2日(火)に日本政府が経済対策を発表すること、などから今回の円高や現在の日経平均先物の下落はそう長くは続かないと感じているからです。

 

つまり、それほど大きな円高材料がなく、一方で円安要因が強く可能性を秘めているという状況ですので、現在の円高・日本株安の賞味期限が非常に短い恐れが高いのです。

 

というわけで、私のオススメは、もし今日の日銀の追加緩和以前にドル円でドル売りポジションを持っていた人は利確をオススメしますし、今の水準で新しくドル売りポジションを持たないことをオススメします。

 

 

 

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