2016/2/28Fx予報〜ドル/円〜思ったよりもリバウンドした後はどうなる?

つれづれです。

 

2月26日は114円付近で終わりました。予想外れましたね・・。

 

この動きの背景ですが、アメリカの10−12月のGDPが上方修正された発表後から、ドル高になりました。

 

GDPは数値で言えば、速報値+0.7→+1.0%でしたが、この押し上げ効果は企業在庫の増加でした。この在庫の増加は今後の生産の抑制につながります。

 

一方、アメリカのGDPの源とされる個人消費ですが、速報値の2.2→2.0%と下方修正されています。また、輸入も下方修正されています。

米第4四半期GDP改定値、1.0%増へ上方修正 | ロイター

 

結局、あまり良い意味でのGDPの上方修正ではないと言うことです。ただし、相場はきまぐれですから、単純に利益確定の口実にしたように思えます。

 

さらに、上海で開かれていたG20ですが、協調するとは言うものの、各国が言いたいことを言うだけで終わりました。一部で期待されていたような財政出動はありませんでした。むしろ、通貨安政策へ釘を刺されるような内容でした。

 

ところで、日銀のマイナス金利導入の評判はあまり良くないようです。

コラム:海外勢が見た日銀マイナス金利の功罪=佐々木融氏 | ロイター

 

このコラムの中で指摘されていますが、唯一私がポジティブにとらえているのは、今後の日本では自社株買いが間違いなく増加するということです。日経新聞でも報道されていましが、2015年度の自社株買いは高水準です。この流れは当分続くはずです。

自社株買い最高へ 8年ぶり、15年度5兆円近く :日本経済新聞

 

これは企業側が溜め込んだ内部留保の使い道として、金利が付かないどころか手数料を徴収されかねない預金よりも自社株買いした方がメリットが大きくなるからです。

 

具体的には、株を買うことで株価が上昇して株主還元になりますし、株主資本を小さくすることでROE(=株主資本利益率)を大きくできます。ROEはいかに効率よく稼いでいるかの指標ですから、これが大きいと企業としての見栄えが良くなります。

 

とすれば、今後さらに相場が下げきったところで我々が買うべき株は、内部留保がたくさんある企業の株ということになります。ただし、欧州の例からみても、銀行はマイナス金利の影響が強いので、避けるべきでしょう。

内部留保ランキング TOP10(上場日本企業 ) - NAVER まとめ

 

この自社株買いは、金融緩和で先行していたアメリカでもよくみられていました。その結果、異常に株価が上昇してしまった(=バブル化)ことは言うまでもありません。引き際が難しいところではありますが、とりあえずは株価の上昇に乗るのが良いでしょう。

 

話をドル/円に戻しますと、一時的な利確はあるものの、失望から下落トレンドが再開するのが本筋です。2/29は月足の一目均衡表の基準線の113円前半で終わると読みます。

 

そして、多少は上下に揺れますが、週足の一目均衡表の雲下限の115.50円を終値で3月は超えないと踏んでいます。逆に超えてしまったら、ショートポジションを手じまった方がよいかもしれません。

 

一応、一時的なら116.30円付近まではあり得るかもと思っています。これは日足の一目均衡表の基準線と週足の一目均衡表の転換線が重なるあたりです。これを終値で超えたら、ショートポジションは確実に手じまいです。

 

3月は3/4の雇用統計以外に、3/10ECB政策金利発表、3/15日銀金融政策決定会合、3/16FOMCとイベントが目白押しです。これらが4月〜5月の相場を左右すると言ってよいでしょう。

 

現時点の予想では、雇用統計は予想比横ばい〜若干下振れ、ECBではたいした政策が出ずにユーロ高、日銀会合は現状維持で円高でしょう。ただ、FOMCは雇用統計次第の部分もありますので、今は予想しません。

 

 

 

 

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