昨日のドル円相場を振り返って
つれづれです。
昨日のアメリカの雇用統計発表後のドル円相場は気迷いでしたね。
雇用統計発表直前が112円前後で、発表と同時に112.40付近まで円安になりました。これは非農業部門の雇用者数が予想の20万人増よりも多い、21万5千人だった点が大きかったと思います。
しかし、一旦ドル高(=円安)になってから、ドル安(=円高)に切り替わりました。結局、終値は111.70円付近です。
単純に良すぎる結果で利上げ恐怖が生じた見方もありますが、失業率が予想の4.9%よりも多い5.0%であり、特に製造業の雇用者数が2万9千人も減少したというショッキングな数字であったという影響の方が大きかったように感じます。
つまり、「そんなに良くない結果だから、それほど積極的に利上げはしてこないだろう・・・」という市場の反応のように思えます。
実際、アメリカの株式はプラスで終わっていますから、リスクオフによる円高(=ドル安)ではなかったと判断しています。
そうです、まだリスクオフの円高局面は到来していないのです。ここからさらに円高方向への力がかかると考えるのが妥当でしょう。
さて、ドル円の8時間足チャートでは、ようやく一目均衡表の雲下限(112円付近)を割りました。かなり強い抵抗帯でした。これでさらに下落余地が出てきたと言えます。
当面目指すのは、日足チャートのボリジャーバンド2σの111.30付近で、その後は週足と月足チャートのボリジャーバンド2σが重なるあたりの109.50-80付近を目指すと予想します。
Sell in May、を考えますと、これから約2ヶ月で100円前後まで円高が進行することになりますので、来週から1週間あたりで1−2円の円高を見込んでいます。
そろそろ、どのあたりで利確するか決めておいた方がよいでしょう。以前から言うように候補は、107円、102円、98円です。よほど心配性でなければ、102円がオススメでしょう。私は102円での利確を目指します。
ただ、臨機応変さも必要です。日足で明らかな長い下ひげが出たときは、その翌日には利確することが重要だと思います。おそらく、2番底を形成しにもう一度同じレベルまで下げるとは思いますが、無理しなくて良いでしょう。